MMS-Inspector

■ 自己位置解析したMMS計測データを読み込めば、予測誤差集計、各軌跡点における姿勢や取得衛星数など、わかりやすく「見える化」、CSVファイルのほかKMLやシェープファイルで確認でき、評価に利用できます。

■ 軌跡点の情報を見ながら、合否判定で採用/不採用の設定や、ミスFIXも確認しながら指定し除去ができます。公共測量マニュアルに準拠した各種帳票も作成します。

機能一覧

1後処理結果確認ファイル出力

後処理結果の予測誤差集計表など各種CSV、KML、シェープファイルを出力

2走行軌跡・軌跡情報の表示

計測データの走行軌跡、および軌跡の情報を地図上に表示

3軌跡点の合否判定

軌跡点について、誤差値から自動、または手動で区間指定し、採用/不採用を設定

4ミスFIX判定・除去

ミスFIXを自動判定もしくは手動で指定し除去、rover.ggaなど特定ファイルを加工

5公共測量用帳票出力

精度管理表などMMS公共測量マニュアルに準拠した各種帳票を出力

機能1 後処理結果確認ファイル出力

自己位置解析結果から、計測の品質等わかりやすく確認できる各種ファイルを出力します。

出力ファイル1 CSVファイル

■予測誤差集計表

シーン毎の計測時間、経路長、予測誤差(水平/高度それぞれ最大値と閾値以内%)

■計測品質情報

計測データの各軌跡点における品質情報
(各姿勢角、緯度経度誤差、取得衛星数、各要素のスコアにおけるミスFIX判定、など)

その他

  • ミスFIX集計表
  • ミスFIX時刻
  • 機材エラー情報
  • カメラ情報

出力ファイル2 KMLファイル

GoogleEarthや地理院地図などWeb地図や地図アプリで表示

GoogleEarthで表示例

出力ファイル3 シェープファイル

GISやCADアプリで表示図形+属性情報を確認可能

機能2 走行軌跡・軌跡情報の表示

走行軌跡一覧画面ではオープンストリートマップ上に走行軌跡を表示。予測誤差値等による色分け、軌跡点ごとの情報も確認できます。

軌跡色分け表示種別切替

  • 予測誤差
  • GGAのGPS数
  • rover.ggaのFIX状況
  • 合否状況
  • 簡易ミスFIX判定結果

軌跡情報グラフ表示切替

X軸はGPS時刻 or 距離(メートル)切替可能

  • 標高値
  • DOP値
  • 誤差値
  • 衛星数

機能3 軌跡点の合否判定

自己位置解析結果から、計測の品質等わかりやすく確認できる各種ファイルを出力します。

自動判定

採用 or 不採用と、対象範囲(選択シーンのみ or 全体)を選択し、水平/標高それぞれ誤差値の閾値(m)設定により、自動判定します。

手動判定

採用 or 不採用を選択し、上段軌跡表示図上でマウス指定(対象とする区間の起点と終点を指示)します。

  • 「不採用」に設定
  • 「採用」に設定

機能4 ミスFIX判定・除去

ミスFIX自動判定

各判定基準に重みをつけ、それを合計したものをミスFIXスコアとし、そのスコアが閾値を超えた箇所をミスFIXと判定しています。

※ ミスFIX自動判定は、三菱電機様から提供いただいた情報に基づき処理を行っています。この結果通り除去することで結果が最適になるとは限りませんので、判定された箇所を確認の上、除去を行う際はユーザ様の判断にてお願いします。

「計測品櫃情報.CSV」や、シェープファイル「点データ(ミスFIX)」に出力したもの、および「ミスFIX手動設定」画面でミスFIX自動判定となった箇所を確認できます。

ミスFIX手動設定

自動判定によるミスFIX以外に、データを見ながら手動で軌跡点にミスFIX設定できます。

 マウスで指定したい範囲の軌跡点を選択し、[ミスFIX設定]を行います。

[自]自動処理でミスFIXと判定された点
[〇]手動でミスFIX扱いにした点
[●]自動かつ手動でミスFIX扱いに設定された点

機能5 公共測量用帳票出力

公共測量作業マニュアルに準拠した各種帳票を出力します。
作成した帳票は、印刷プレビューからプリントアウトやPDF化するほか、EXCELに書き出して編集も可能です。

対象のシーンと出力する帳票タイプを選択、路線名や使用した解析ソフトなど出力情報を設定します。

各シーンの実際の計測時刻(開始~終了)から、出力する時刻(開始~終了)を指定することができます。

出力帳票

  • GNSS衛星数とDOP
  • 解析結果精度管理表
  • 最適軌跡解析の解
  • 取得実績表

帳票のファイル出力

印刷プレビュー画面から、PDFのほかEXCELファイルにも出力でき、その後の加工編集も可能です。

グラフ横軸の設定

「GNSS衛星数とDOP値」「最適軌跡解析の解」帳票では、グラフの横軸を「時間(UTC秒)」または「計測距離(m)」の切り替えができます。

帳票フォーマットの編集

既定以外にユーザ定義テンプレートを用意、フォーマットはEXCELで編集できます。